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大手ITベンチャーからの転身。SaaSスタートアップに飛び込んだPMが語る、カミナシの独自カルチャー

こんにちは!カミナシ編集部です。

今回お届けするのは、プロダクトマネージャー(PM)として活躍する加古のインタビューです。大学卒業後は大手ITベンチャーで複数のゲーム立ち上げのほか、人事、メディア、ヘルスケアなど多岐に渡る事業部を経験した加古。そんな彼女が、結婚・出産を経て、次の活躍の場にカミナシを選んだ理由とは?今回は転職のきっかけからカミナシのPMとしての仕事の面白さや難しさ、さらにはプライベートの過ごし方まで話してもらいました!

農学部から、いち早く成長できそうな大手ITベンチャーへ

──まずは加古さんがカミナシにジョインするまでのキャリアについてお聞きしたいと思います。前職は大手ITベンチャーであるDeNAですが、大学は農学部だったとか?

加古:そうですね。大学院では農学研究科に在籍していました。当時はタイの山奥に住む少数民族の村に住み込み、現地で土を採取したり、畑の面積を調べたり…といったフィールドワークを行う研究に打ち込んでいたんです。

しかし、そうした研究を続けていく中で、自分の中でふとした疑問が生まれました。それは、お世話になっている村の人々に価値を提供できているのだろうかということ。決して豊かとは言えない生活を送る村の人々に対して、自分の研究成果を何らかの価値として還元できるのは、早く見積もっても10年、20年先の話です。

そう考えたとき、還元されるのに時間がかかる研究職というキャリアではなく、事業会社で届けたい相手にダイレクトに価値を届けられるような仕事がしたいと思うようになりました。

▲プロダクトマネージャー・加古 萌

──では、大学卒業後は事業会社に就職されたのですか?

加古:はい。ある日友人の付き添いで、DeNAの会社説明会に参加したのですが、これを機にDeNAに入社することになります。当時のDeNAはまだ若い会社で、今ほど知名度もありませんでした。それでも、説明会に現れた南場さん(株式会社ディー・エヌ・エー 代表取締役会長 南場智子氏)との出会いは今思い返しても非常にセンセーショナルだったことを覚えています。

私自身、決してITやゲームに詳しいわけではなかったのですが、今後は農業含めどの業界でも、ITの力が必要不可欠になっていくということだけは理解していました。どういうキャリアを選択するにしてもITの知識が必須になるのであれば、いち早く成長できそうな環境で学びたい。そう思ったことが、DeNAを選んだ決め手です。

──DeNAでは主にどういったことをされていたのですか?

DeNAでは、人事・ゲーム・メディア・ヘルスケアと本当に多岐に渡る事業部で挑戦させてもらいました。特にゲームに関しては、複数のメジャーなタイトルに携わらせてもらえて。ときにはプロデューサーとして韓国に半年住み込み、現地の会社でゲームを開発、日本にパブリッシュすることもありました。それからしばらく経った頃、自身の妊娠を機に、妊娠・出産・子育て系メディアの編集長に就任。出産・育児を経て、ヘルスケア事業にも携わりました。

このようにお話すると、順風満帆に聞こえるかもしれませんが、実は徐々に転職を考えるようにはなりました。
私が入社した頃はまだまだ小さな会社だったDeNAもみるみるうちに大企業になっていき、自分自身が会社を背負っているという感覚を持てなくなっていたり、関係値である程度の仕事はできてしまえるようになっていて。
次のキャリアに挑戦するなら、たくさんの経験をさせていただいたDeNAを卒業し、会社全体が見渡せる規模の組織でやってみたいと思うようになりました。

「SaaS」という初めての領域に挑戦したい

──そこから第二のキャリアとしてカミナシを選んだ理由は何だったのでしょうか?

加古:シリーズAくらいのスタートアップを軸に、転職先を探しているときに出会ったのがカミナシでした。いくつかの企業を見ていく中で、カミナシに決めた理由は大きく分けて2つあります。

一つ目は、現場に深く入り込んでいく姿勢。カミナシのバリューにある『現場ドリブン』という言葉通り、現場に直接出向くことで、顧客に寄り添ったプロダクト開発ができるのではないかと思ったのです。私自身これまでBtoC領域がメインだったこともあり、BtoB領域そのものにも興味を抱いていました。

2つ目はSaaSというビジネスモデルに惹かれたから。SaaSって、ビジネスモデルがすごく綺麗だと思うんです。顧客に価値を届けて、その価値を大きくすればするほど事業としても伸びていく。そんなシンプルなビジネスモデルに強い興味を持っていました。

『現場ドリブン』を掲げるカミナシで、より顧客に深く向き合っていく。加えて、今まで自分が挑戦してこなかった「SaaS」「BtoB」領域にチャレンジできる。それがカミナシを選んだ理由です。

──入社して実感しているカミナシならではの魅力を教えてもらえますか?

加古:立場や役職にかかわらず、全員がお客様の方を向いて仕事している点がカミナシならではの魅力だと思います。これまでの経験上、プロダクトとビジネスサイドの要求っていつまで経っても擦り合わないケースが多かったのですが、カミナシの場合そういったことが起きたとしても、前向きなコンフリクトなんです。お互いが「顧客への価値を大きくする=事業としても成長する」ということを前提として話し合える。

それってどうしてなんだろうと背景を紐解いていくと、各部門が真剣にお客様に向き合い、お客様のことを理解しようとしているからだということが分かりました。セールス・エンジニア・コーポレートまでもが、現場に行く文化がありますし、もっと言うと代表の諸岡さんまでもが現場に足を運んでいる。『現場ドリブン』というバリューを、耳障りのいい言葉としてだけではなく、ちゃんと行動に移しているからこそ、カルチャーとして根付いているのだと思っています。だからこそ、プロダクトとビジネスサイドの意見が相反したとしても、「お客様のためには?」という同じ目線で会話ができるんです。

やはり、私たちのように普段からオフィスワークをしていると見えない課題というのが、現場には山積みです。例えば、「思ったより機械の音が大きいな」とか、「ゴム手袋をしているのでiPadを扱いづらそうだな」とか。それ以外にも、品質を高めていかないといけない環境の中で、「1秒、2秒の遅さってすごくストレスになるんだろうな」など、現場に行かないと分からないことがまだまだ沢山あるのです。

──入社してからこれまでの中で、印象に残っているエピソードはありますか?

加古:まだ入社して半年なので、自分がゼロから企画したものがリリースされ、それがお客様に使っていただけて喜んでもらえている、というところまでは到達していないのが現実です。しかし、ささやかな喜びはたくさん経験しました。

例えば、ちょっとした改善や新機能に対し、カスタマーサクセス経由でお客様からいいフィードバックをいただけることも励みになっています。その他にも、企画のアイデアをお客様にお話しした際に「この機能いいね!」「欲しいです!」と言っていただけることもすごく嬉しいです。

そういった新機能を実際に使ってもらい、それが結果に結びついて「事業成長にも寄与できた!」という状態になるまで、まだまだ努力を重ねていきたいです。

──現在、開発を手がけている新機能について、どんなものか教えていただけますか?

加古:すでにカミナシに実装されている機能で、できる限りお客様の非効率をなくせる範囲を広げ、ユースケースを大きく拡大できるような新機能を検討しているところです。リリース自体は来年を予定していますが、お客様へ大きな価値を届けられると考えています。

また、新規のユースケースが広がることで、受注率が上がるきっかけになるだろうと想定しています。事業にも貢献でき、お客様にも喜んでいただける。そんな三方よしの状態を目指したいです。

現場DXプラットフォームを目指して

──一方で、現在の組織で課題を感じている点はどこにありますか?

加古:諸岡さんや河内さん(執行役員COO)たちとディスカッションする機会が多く、目の前のプロダクトの話だけでなく、より中長期で視野を広げて考える機会を設けてもらえていることもすごくありがたいなと思っています。

一方で感じている課題は2点ほどあります。一つは、まだまだ組織としても規模が小さいので、今後戦略を立ててそれを軌道に乗せていくためには、どうしても採用が急務だということ。次に、ビジネスとプロダクトの連動性を強めていきたいということです。

PMはビジネスとプロダクトハブの役割を担うため、思考する範囲も広くともすれば調整役になってしまいます。
ものづくりに集中しエンジニアやデザイナーと連携を強めるPM、ビジネスチームとの連携を強めるPMMに役割を分け、双方が密に連携することで、よりプロダクトとビジネスの連動性を強めていけるのではないかと考えています。

──加古さんの今後のビジョンを教えてください。

加古:「ノンデスクワーカーが『挑戦し、報われる世界』の創造」というカミナシの未来図に対し、現時点でできていることは1%にも満たないと思っています。まだまだ現場DXの手前にある、効率化や管理を楽にする、いわゆる「ライトサクセス」までしか価値を届けられていない。「ディープサクセス」、つまり経営改善・現場起点でのDXを本来の意味で実現できるプロダクトに成長させることこそが、私がカミナシでこれからやりたいことです。

──先ほど組織の課題点として「採用」を挙げていました。加古さんは、どのようなマインドを持った方と一緒に働きたいですか?

加古:カミナシのプロダクトは「SaaS」「BtoB」領域なので、自分自身がユーザーにはなることはできません。その環境で、「どれだけお客様に憑依できるか?」がプロダクトマネジメントをする上での鍵になってくると思っています。ですので、現場に行ったり、顧客ヒアリングをするなど、一次情報を取るための泥臭いアクションを楽しめる方が向いているのではないかと思います。

カミナシも現在70名程度の組織と、それなりの規模に拡大してきている真っ只中。当然、組織として整っているわけではありません。一から作り、ときには壊し、組み立てながら作っていく組織です。そこも含めて楽しめる方、自らの手で変えていきたいと思える方にとっては面白い環境になるのではないかと思います。

──最後に加古さんの人となりやプライベートについても伺いたいと思います。現在の働き方について教えてください。

加古:基本的にはリモートワークで働いています。子供が二人いて、小学生と幼稚園とまだ小さいため、お迎えの時間を確保できるこの働き方は大変助かっていますね。

──休日はどのように過ごしていますか?

加古:月一くらいのペースで、週末に友人や家族とキャンプに出かけています。その他に、溶岩ヨガにハマったりも。滝のように汗が出てすごくスッキリするので、おすすめですね!

──加古さん、ありがとうございました!

▼加古のキャラクターがわかるショート動画

▼加古が執筆したnoteはこちら


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Text:眞田幸剛

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