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カミナシのボードメンバー

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カミナシのボードメンバー(役員)によるnoteをまとめたものです。
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記事一覧

あいまいさのマネジメントとネガティブ・ケイパビリティが経営に必要だ、という話

こんにちは、カミナシの河内です。 みなさんビジネスシーンにおいて「あいまい(曖昧)」というワードをみたときに、どのように感じますか? おそらくネガティブな印象を持つ人の方が多いのではないでしょうか。 私自身が過去には「あいまい=悪」と捉え「早く明確にしたい」「結論を出したい」と考えていました。(特に大企業に所属していた際に、その傾向が強かったように思います) しかし、経営に関わる中で「あいまいさ」は排除するのではなく、適切にマネジメントして取り入れた方が良いと考えるよう

「アーリーステージ」を卒業するためにバリューを改定した話

カミナシでは、2022年7月に新しいバリューを2つ追加し、5つのバリューを「KAMINASHI 5 VALUES」としてリニューアルして公開しました。 新しく追加されたバリューは「自分リノベーション」「外向きベクトル」の2つです。 今回は、バリュー追加の背景や、新バリューの内容について書きたいと思います。 バリューの位置付けはじめに、そもそもカミナシにとっての「バリュー」の位置付けを書きたいと思います。 カミナシにとっての「MVV」の定義は以下図の通りです。 それぞれ

会社のビジョンを小説で表現した理由

こんにちは!暑い日が続きますね。今年に入って毎月noteを書くと言っておきながら、これが3本目です(ヤバい)! この半年、自分のリソースをかなり使って取り組んだビジョン策定について書いてみようかと思います。先週、「KAMINASHI VISION 2030」として発表させていただきました。 今回、新しいチャレンジとして「小説」という形式で未来を伝えるということに挑戦しています(※こちらからご覧いただけます)。 未来のビジョンがないとキツイ!皆さんの会社にはビジョンはあり

カミナシ社の執行役員 CTO に就任しました

トリ(@toricls)です。 カミナシに入社してから早いもので3ヶ月 + α が経ちましたが、さすがのアーリーステージなスタートアップという感じです。前職では想像もしなかったようなスピード感で激☆動イベントがポコポコ発生し、つい先日書いた入社エントリがすでに遠い過去のことのように感じます。 というわけで、本日(2022年7月1日)付けでカミナシの執行役員 CTO に就任しました。 本記事では、あらためてカミナシという会社やサービス、それらを支えるエンジニアリング組織の

SaaSスタートアップのプロダクト開発(シード〜シリーズA編)

カミナシでCOOをしている河内です。 カミナシでは、現場で働くノンデスクワーカー向けにSaaSプロダクトを提供しています。 2020年6月にリリースしたプロダクトの導入社数は右肩上がりで伸び続けており、毎日数十万件のデータが紙の代わりにモバイルで提出されるまでに成長しました。 SaaSスタートアップの成長ステージを 1. Product-Market-Fit期(プロダクト価値の検証) 2. Go-To-Market-Fit期(ビジネス戦略の検証) 3. Growth & 

VP of CS1年目の振り返り〜CS責任者として意識した3つのこと〜

こんにちは、カミナシのカスタマーサクセスの宮城です。 カミナシに入って1年が経ち、カスタマーサクセス(CS)の責任者であるVP of CSになって半年が経ちました。 私が入社してから会社の社員数も20名から50名を超え、顧客数も4倍以上になり会社や事業の規模も相当大きくなっています。 CSチームとしても1年前と比べるとメンバーも4倍近くになり、チームレベルも上がってきたと自負しています。このnoteではCSの活動や事業進捗などではなく、VPとして1年の活動の振り返りを行い

実は意外と大したことない。スタートアップの現実と数字(カミナシの場合)

ちょっと前に書いたツイートに対して多くの反響をいただきました。 そこで2つのことを感じました。 「サクセスストーリーではなく、苦労話や失敗談を聞くことで活力になったりする場面もある」ということ。過去の自分など特にそうですが、上手く行ってない時ほど誰かの苦労した話を聞くと、「自分もがんばろう!」と思えました。なので、このnoteは順調な方よりも、昔の自分のように苦しい状況にいる方に向けたものになっています。 2つ目は、「みんなリアルな数字を知りたがっている」という点です。

カミナシでBizDevはじめました~マルチバーティカル戦略のススメ~

こんにちは、カミナシの宮城です! カミナシではCS(カスタマーサクセス)をメイン業務としていますが、こっそりBizDevという領域でも活動しています。この記事ではカミナシのCSについてではなく、新しい事業を推進するBizDev業務について紹介したいと思います。 CSでも様々な取組みを行っているので、興味がある方はこの記事などご一読ください。 SaaSの事業戦略を立てる時にはいくつも手法があると思いますが、一般的には自社プロダクトがホリゾンタルSaaSかバーティカルSaaS

権限移譲と創業者の役割とCEO室

※上の画像は創業当初に借りた最初のオフィスの表札です。当時の社名を適当な紙に書いて貼ってました。 2022年、新しい年が始まりました。 よく見たら昨年書いたnoteはたったの2本だけ(少なっ...)。今年はもっとたくさん自分の言葉で発信していきたいと思います。 今回は創業者の役割の変遷について書いてみたいと思います。5年間SaaSスタートアップを経営して、シード期間3.5年、シリーズA以降1.5年が経過した創業者の視点から見た話です。 スタートアップのFounderや

なぜカミナシは「出社を前提としないワークスタイル」を選択したのか

こんにちは!カミナシでCOOをしている河内です。 新型コロナウイルス拡大によるはじめての緊急事態宣言から、1年半が経過しました。 あらゆる企業が新しい働き方を模索してきた期間だったと思います。徐々にワークスタイルも「コロナ禍」の暫定対応から、「コロナ後」も含めた新しい働き方を意思決定するフェーズに変わってきたように感じます。 カミナシでも議論の末、リモートワークに関する働き方のポリシーを定めたので、その内容や背景について本記事で公開していきたいと思います。 コロナ前は

918%成長を実現したセールスチームを褒めるだけのnote

※これは、カミナシのセールスチームを称賛するだけのnoteです。そのため、カミナシに余程興味あるセールス志望の方のみ読まれることをお勧めします。 こんなnoteを書けるくらいに、今のカミナシのセールスチームは素晴らしいと思います。日本一のチームを目指せると思うので、もっと世の中に知ってほしいし、志ある人に門を叩いて欲しい!という、諸岡のエゴ満載のnoteです。 こんなこと書いたら、セールスチームの皆はもっと頑張るしかなくなるな...と思いながら書いています(笑)。彼らはど

「デスクレスSaaS」とは?一体何がおもしろいのか。

私が所属する株式会社カミナシでは、すべての現場を持つ法人向けのSaaSを提供しています。最近では「デスクレスSaaS」と呼ばれるカテゴリで紹介されることも多くなってきました。 私自身は、これまで人事や営業などデスクワーカー向けのSaaSを中心にキャリアを積んできましたが、現場で働くノンデスクワーカー向けのデスクレスSaaSはそれらと違ったおもしろさがあると気づき、その魅力と可能性を感じる毎日を送ってます。 今回はそんな「デスクレスSaaS」をテーマに ・デスクレスSaaS

100点の意思決定は目指さない。「みんなの意見」に惑わされない意思決定プロセス

カミナシも正社員が30名弱にまで増えました。 全員の意思や力を一つの方向に集中できれば、以前では考えられない程の力を発揮できる状態になりました。 で・す・が! 「みんなの意見」を聞きながら意思統一して物事を決めるということは口で言うほど簡単ではありません。10名前後の時代は、話をするだけで良かったのですが今の規模になるとそう簡単には行きません。僕自身も、日々色々な壁にぶつかっています。 最近の話なんですが、実際、意思決定でしっかりメンバーの意見と向き合うことが出来ずに

カミナシで取り組んだ6ヶ月。SaaSスタートアップのGo-To-Market 実践編

顧客に求められる素晴らしいプロダクトを作れたスタートアップは、次は何に取り組むべきなのでしょうか。 こんにちは、ノンデスクワーカー向け現場管理SaaSを提供するカミナシの河内です。 今回は、そんなお題の記事を書いていきたいと思います。 先日カミナシは数多くのスタートアップ企業が参加したIVS LAUCHPADで優勝することができました。 評価いただけた理由としてプロダクトのUIUXや市場のユニークさに加え、リリース後の約6ヶ月でリード数や受注数、MRRなど事業成長を証明