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カミナシのボードメンバー

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カミナシのボードメンバー(役員)によるnoteをまとめたものです。
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#スタートアップ

カミナシの「最初の100人」、SaaSスタートアップの組織はどう拡大するか

SaaSスタートアップは最初の100人にどんな人材を採用すべきでしょうか。 こんにちは、カミナシでCOOをしている河内です。 早いものでカミナシに入社して、3年半が経ちました。入社当時は9人目社員でしたが、現在では正社員で100人規模となり、これまでの組織拡大について尋ねられることも増えました。 私自身も先輩スタートアップから聞いた話を参考にさせていただくことも多かったため、本記事ではカミナシでの100人までの組織の変遷をフェーズごとに振り返るとともに、いま見えてきた組織

創業1期目から黒字のスタートアップがカミナシとのM&Aを選択した理由

StatHackは現場DXプラットフォーム『カミナシ』を提供するカミナシに100%の株式を譲渡し、グループジョインすることを発表しました。 創業からちょうど2年、一つの区切りをつけ更なる挑戦に向け走り出すことになります。 これまでStatHackとして広く対外的な発信することは少なく、noteを書くのはこれが初めてとなるので、我々StatHackの成り立ちも含めて、このM&Aの経緯と、これからやっていくことを整理してお伝えしようと思います。 (このM&Aにあたって、カミナ

カミナシがAIスタートアップを子会社化した理由 ~現場SaaS×AIの未来~

こんにちは、カミナシの河内です。 ニュースリリースにあった通り、カミナシはAIスタートアップである株式会社StatHackの株式を取得し100%子会社としてグループにジョインいただきました。 今回はカミナシからの視点でM&Aに至った背景を書きたいと思います。 (StatHackの詳細はCEOの松葉さんがnoteで公開してますので、こちらをご覧ください) StatHackについてまずはじめに、StatHackについて紹介します。 StatHackは、東京大学松尾研究室発の

デスクレスSaaSの未来、カミナシの賭け

昨日、カミナシはシリーズBで30億円(エクイティ25億円・デット5億円)の調達を発表しました。事業をピボットしてから約3年、この期間で40億円を超える資金調達をすることが出来ました。 この調達に至るまでの、シリーズA後を振り返ると、長期的なプロダクト戦略について考え続けた時間だった気がします。今回、この先、カミナシはどこへ向かうのかについて書きます。 前半はAll-in-One Productの話。後半はHRTechの話を。一番伝えたいことは最後に書いています。興味ある部

あいまいさのマネジメントとネガティブ・ケイパビリティが経営に必要だ、という話

こんにちは、カミナシの河内です。 みなさんビジネスシーンにおいて「あいまい(曖昧)」というワードをみたときに、どのように感じますか? おそらくネガティブな印象を持つ人の方が多いのではないでしょうか。 私自身が過去には「あいまい=悪」と捉え「早く明確にしたい」「結論を出したい」と考えていました。(特に大企業に所属していた際に、その傾向が強かったように思います) しかし、経営に関わる中で「あいまいさ」は排除するのではなく、適切にマネジメントして取り入れた方が良いと考えるよう

「アーリーステージ」を卒業するためにバリューを改定した話

カミナシでは、2022年7月に新しいバリューを2つ追加し、5つのバリューを「KAMINASHI 5 VALUES」としてリニューアルして公開しました。 新しく追加されたバリューは「自分リノベーション」「外向きベクトル」の2つです。 今回は、バリュー追加の背景や、新バリューの内容について書きたいと思います。 バリューの位置付けはじめに、そもそもカミナシにとっての「バリュー」の位置付けを書きたいと思います。 カミナシにとっての「MVV」の定義は以下図の通りです。 それぞれ

会社のビジョンを小説で表現した理由

こんにちは!暑い日が続きますね。今年に入って毎月noteを書くと言っておきながら、これが3本目です(ヤバい)! この半年、自分のリソースをかなり使って取り組んだビジョン策定について書いてみようかと思います。先週、「KAMINASHI VISION 2030」として発表させていただきました。 今回、新しいチャレンジとして「小説」という形式で未来を伝えるということに挑戦しています(※こちらからご覧いただけます)。 未来のビジョンがないとキツイ!皆さんの会社にはビジョンはあり

カミナシ社の執行役員 CTO に就任しました

トリ(@toricls)です。 カミナシに入社してから早いもので3ヶ月 + α が経ちましたが、さすがのアーリーステージなスタートアップという感じです。前職では想像もしなかったようなスピード感で激☆動イベントがポコポコ発生し、つい先日書いた入社エントリがすでに遠い過去のことのように感じます。 というわけで、本日(2022年7月1日)付けでカミナシの執行役員 CTO に就任しました。 本記事では、あらためてカミナシという会社やサービス、それらを支えるエンジニアリング組織の

SaaSスタートアップのプロダクト開発(シード〜シリーズA編)

カミナシでCOOをしている河内です。 カミナシでは、現場で働くノンデスクワーカー向けにSaaSプロダクトを提供しています。 2020年6月にリリースしたプロダクトの導入社数は右肩上がりで伸び続けており、毎日数十万件のデータが紙の代わりにモバイルで提出されるまでに成長しました。 SaaSスタートアップの成長ステージを 1. Product-Market-Fit期(プロダクト価値の検証) 2. Go-To-Market-Fit期(ビジネス戦略の検証) 3. Growth & 

実は意外と大したことない。スタートアップの現実と数字(カミナシの場合)

ちょっと前に書いたツイートに対して多くの反響をいただきました。 そこで2つのことを感じました。 「サクセスストーリーではなく、苦労話や失敗談を聞くことで活力になったりする場面もある」ということ。過去の自分など特にそうですが、上手く行ってない時ほど誰かの苦労した話を聞くと、「自分もがんばろう!」と思えました。なので、このnoteは順調な方よりも、昔の自分のように苦しい状況にいる方に向けたものになっています。 2つ目は、「みんなリアルな数字を知りたがっている」という点です。

カミナシでBizDevはじめました~マルチバーティカル戦略のススメ~

こんにちは、カミナシの宮城です! カミナシではCS(カスタマーサクセス)をメイン業務としていますが、こっそりBizDevという領域でも活動しています。この記事ではカミナシのCSについてではなく、新しい事業を推進するBizDev業務について紹介したいと思います。 CSでも様々な取組みを行っているので、興味がある方はこの記事などご一読ください。 SaaSの事業戦略を立てる時にはいくつも手法があると思いますが、一般的には自社プロダクトがホリゾンタルSaaSかバーティカルSaaS

権限移譲と創業者の役割とCEO室

※上の画像は創業当初に借りた最初のオフィスの表札です。当時の社名を適当な紙に書いて貼ってました。 2022年、新しい年が始まりました。 よく見たら昨年書いたnoteはたったの2本だけ(少なっ...)。今年はもっとたくさん自分の言葉で発信していきたいと思います。 今回は創業者の役割の変遷について書いてみたいと思います。5年間SaaSスタートアップを経営して、シード期間3.5年、シリーズA以降1.5年が経過した創業者の視点から見た話です。 スタートアップのFounderや

なぜカミナシは「出社を前提としないワークスタイル」を選択したのか

こんにちは!カミナシでCOOをしている河内です。 新型コロナウイルス拡大によるはじめての緊急事態宣言から、1年半が経過しました。 あらゆる企業が新しい働き方を模索してきた期間だったと思います。徐々にワークスタイルも「コロナ禍」の暫定対応から、「コロナ後」も含めた新しい働き方を意思決定するフェーズに変わってきたように感じます。 カミナシでも議論の末、リモートワークに関する働き方のポリシーを定めたので、その内容や背景について本記事で公開していきたいと思います。 コロナ前は

918%成長を実現したセールスチームを褒めるだけのnote

※これは、カミナシのセールスチームを称賛するだけのnoteです。そのため、カミナシに余程興味あるセールス志望の方のみ読まれることをお勧めします。 こんなnoteを書けるくらいに、今のカミナシのセールスチームは素晴らしいと思います。日本一のチームを目指せると思うので、もっと世の中に知ってほしいし、志ある人に門を叩いて欲しい!という、諸岡のエゴ満載のnoteです。 こんなこと書いたら、セールスチームの皆はもっと頑張るしかなくなるな...と思いながら書いています(笑)。彼らはど